無縁社会の日本に地域の繋がりを築けるか、ローカルSNS『PIAZZA』の取り組み

孤育てや孤独死という言葉を耳にするようになって久しい。

現実に住む地域空間との心的距離は広がり、人々はどこに住むともしれない相手とオンラインのSNS上でのコミュニティ作りに忙しない。

そんな無縁社会の日本で、オンラインとオフラインを繋ぐ「ご近所付き合い」に一役買っているアプリがある。地域住民限定のローカルSNS、『PIAZZA』だ。


PIAZZAは、地域住民同士が使わなくなった物のやりとりをしたり、習い事や地域行事、オススメの店舗や病院などの情報を交換するためのSNSサービスで、現在、流山、勝どき、江東区など全国6エリアで展開している。

PIAZZAはデジタル空間での情報交換・コミュニティ創出だけでなく、それをリアルでのコミュニティ形成と融合させてゆくことに注力しており、例えばPIAZZAが利用されている東京都中央区勝どきでは、認定NPO法人フローレンスと協同して子育て支援施設「グロースリンクかちどき」を運営している。ここでは、街の住人が教師となって子供達に自らの得意分野に関することを教える「マナviva!」を提供するなど、地域全体での子育てを実現する取り組みが行われている。

ローカルSNSは先進国を中心に近年トレンドとなっていた。

その中でも世界一のシェアを誇るのが米国Nextdoor。2017年始めにはイギリス最大手のローカルSNS、Streetlifeを買収し、全世界で14万コミュニティ以上が登録されている。

PIAZZAは自社サービスとNextdoorとの違いとして、後者が既存コミュニティの存在している地方都市住人の情報交換手段たることを意図している一方、PIAZZAは、人口の流入があり、地域コミュニティが未だ存在していない都市部での新しいコミュニティ構築に貢献することを目的としている点を挙げている。

Nextdoorは1ブロック単位の限られたユーザーごとにコミュニティが分かれたクローズドなコミュニティであり、登録には身分証明書が必須とされているが、PIAZZAの場合には、コミュニティ形成の範囲はより広く4~10万人を想定、メール、性別、年齢、エリアが揃っていれば登録が可能。人の移動の激しい都市部に適した設計となっている。

PIAZZAはイタリア語で「広場」を表す言葉だという。

人々が気軽に出会い話題交換できる場として、PIAZZAがさらに多くの地域で活用されるようになるのか。

日本の都市部で特に問題視されている住民孤立化の一つの打開策として、今後のPIAZZAの発展が期待される。


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