スマホゲームのApple・Google二強体制がついに終焉?

これまで、スマホ向けゲームアプリといえばAppleとGoogleの二大プラットフォームでの展開がすべてであり、他の選択肢はほとんど存在しないに等しかった。しかし、現状のApple,Google二強体制に対する開発者の不満は大きい。30%という極めて重い手数料、公開までの審査、様々な制限。加えて制作費の高騰が重くのしかかる。

そんな中、ここに来て次の行き場として注目を集め始めているのが、HTML5ゲームだ。HTML5ゲームは、インストールが不要で、PCやスマホなどのデバイスに依存せず、すぐに遊ぶことができるという特長を持つ。


HTML5ゲームプラットフォームの筆頭は、Facebookが2016年12月に開設した「Instant Games」だ。国内でも、楽天が2017年4月に「RGames」、ヤフーが同年7月に「Yahoo!ゲームプラス」を開設。2018年春にはBXD(バンナムとドリコムによる新会社)が開設を予定している。


特にFacebookの動きは注目に値する。同社は2011年に似たような試みをして失敗しているが(Project Spartan)、その時とは2つの点で状況が違うのだ。

まず1つ目は、HTML5ゲームのリッチ化である。通信環境の向上と技術の進歩により、ネイティブアプリに匹敵するゲームを作れるようになったのだ。

そして2つ目は、メッセンジャーアプリとの密な連動である。Instant Gamesは、Facebook Messenger(月間利用者数13億人)とシームレスに連動しており、友達同士で、ゲームを勧めたり、復帰を促したり、スコアを競ったりさせることができる。更に、チャットBot機能(人工知能)もゲームと連動させることができ、ゲーム内容によってBotの発言を変えたりできるのだ。

かつて日本では、フィーチャーフォン成熟期にMobageやGREEがモバイルゲーム市場を席巻した。スマートフォンが成熟期に差し掛かる今、ゲームプラットフォームは再び、デバイス(iPhoneやAndroid)からサービス(SNSやメッセンジャーアプリ)に戻っていくのかもしれない。

いずれにせよ、この変化の波を見極め、迅速に対応していくことがスマホゲーム市場での今後の成否を大きく左右するのは間違いない。


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